2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「いとも優雅な意地悪の教本」を京女が読む

先日、武田砂鉄の「わかりやすさの罪」を読むうちに、橋本治のことを思い出していた。 橋本治の著書というのは、読んでいる間は「あーなるほどなるほど」と、判ったような気持ちになるのだけれど、読み終えてみると「で、なんだっけ」と考え込むことになる。…

「わかりやすさの罪」

いい年なもんで、今時の言葉に「なんじゃこりゃ!」と驚くことはままあるが、驚きつつも、よくできてるねえ、と感心したのが「わかりみ」という言葉。 あえて解体してみると、「わかる」という動詞と、形容詞、形容動詞の名詞化に使われる「み」という接尾辞…

教授、ありがとう

風呂上りのルーティンで、パソコンのニュース画面を開いた。 「坂本龍一さん死去」 我が目を疑うって、こういう事なんだろうか。一瞬、は?となって、それからようやく事の重大さに気づき、「えーっ?!」と叫ぶ。 正直なところ、教授は12月の配信ライブで…