三食コンビニ

友達と晩ごはん

彼女はこのところ

残業と休日出勤が続き

三食コンビニで二週間

いや無理でしょ

そう思ったけど

暑くて作る気力ないし

昼に外出る気力ないし

帰る頃には食堂開いてないし

ないない尽くしで心も折れたらしい

 

お疲れー

という事で急遽

今月のうちに温泉でも行くか

という話に展開する

こうなると張り切る私

速攻でお宿を押さえたぜ

海の見える部屋だぜ

あとは友達のOK待ち

 

でも世間には色んな事情で

三食コンビニの人もいるかな

そうなったとしても

一日一回ぐらいは外食したい派

誰かがその場で作ったものを食べるのが良い

あと、人の気配ですかね

コンビニより金はかさむが

なんとなく心が安らぐ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狸之沙汰

職場の裏庭に

狸が出た

しかも朝っぱらから

裏庭は

ちょっとした緑地と隣接してるので

猫はたまに来るし

イタチも見たことあるけど

半分大人みたいな

小柄なのが二匹

私はちょうど電話中で

「その件につきましてはメールで」などと

口では言いながら

ああ猫が来てる、いや、タ…ヌ…キ…!!!と

脳内で絶叫

彼らはしばらくさまよった後

「イタチ穴」と我々が呼んでいる

塀の穴から立ち去った

 

平家物語」には

「鼬(いたち)之沙汰」なる一章があって

後白河法皇んちの庭に

イタチが大量発生

どうしたことかと陰陽師にみてもらったら

今から三日のうちに

いい事と悪い事があるよ

などと言われていた

さて

うちの狸は瑞兆か凶兆か?

 

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「アーティストが愛した猫」

洋の東西を問わず

猫とアーティストは相性がよいらしい

というわけで

写真というメディアが誕生した十九世紀から

今の時代までの

画家、作家、写真家といった

さまざまなアーティストと

彼らの飼い猫のポートレートをまとめた

「アーティストが愛した猫」(エクスナレッジ

ピカソマチスといった大御所から

エンキ・ビラルにアイウェイウェイまで

あら、この人も?

そんな感じで猫ってます

ダリに至ってはもはや

家猫ではなく

オセロット

 

日本ではそんなに知られてない人もいるけど

猫とその飼い主の写真ってのは

いいもんですね

私が気に入ったのは

ドイツの写真家

ヘルベルト・トビアスの肖像

猫との一体感が半端ない

画像はパクれないので

マウスでパクってみました

被り物状態

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歯科衛生士さん

久々に歯医者さんへ

定期健診および歯の掃除

初めてお目にかかる衛生士さん

二十代前半と思しき女性だが

十代アイドルか?

という口調および発声法で

「今から、お掃除しむぁすぅ」

とか

「うがいしてくださぁい」

とか言われると

不思議なことに

この人は

技能が怪しいのではないかと

そんな心配が頭をもたげるんですぅ

これは立派な偏見だよねえ

ちゃんと歯もきれいになったし

 

例えば

誰かの運転で雪の峠を越える場合

とても真面目だが運転はイマイチな人と

変態だが抜群の運転技能を誇る人であれば

後者を選ぶのは当然だと

そう思いたい

思いたいんだけど

うっかり前者に命を預けそうな

私のバイアス

 

 

 

モンティ・パイソンと「いやげもの」

1969年よりイギリスで放送された

コメディ番組「モンティ・パイソン

笑いの歴史はきっと

モンティ・パイソン」以前/以後で区分されるであろう

エポックメイキングな作品

最近読んだ

モンティ・パイソンができるまで ジョン・クリーズ自伝」(早川書房

この本の著者は

番組の制作にかかわった主要メンバーの一人

自伝とはいえ

本の内容は彼の生い立ちから

モンティ・パイソン」大ブレイク寸前まで

それでも十分な量があるというか

内容はかなり詳細

しかし、時代背景を知らない者には

ちょっと冗長でもある

ただしみじみ思うのは

彼をコメディに向かわせた要因の一つは

母親の病的ともいえる(いや、今ならきっと診断名がつくはず)性格ではないかと

日常における不条理は限りなく喜劇に近い

「もう、笑うしかないんですけど」

そこで笑うか

自己憐憫に陥るか

その辺は個人の資質かな

 

お笑い番組は嫌いじゃないが

毎回決まって見るほどの

お気に入りはない

イヤほど笑った記憶というのは

やはりライブですね

場の空気という奴のせいか?

なんば花月でも十分笑えるが

笑いすぎて息も絶え絶え、というのはやはり

みうらじゅんいとうせいこう

ザ・スライドショー

あれは本当に可笑しい

しかも後になって

何をそんなに笑っていたのか

あまり記憶がないという謎

(たぶんスライド見たら思い出す)

ここ数年やってないが

久々に行きたいんだわあ

ただ、配られる「いやげもの」が

回を追うごとにエスカレートしてて

持って帰るのが大変だし

家での置き場にも困ってる

それでこその「いやげもの」なんだけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラ・スクムーン

たまに掲示板で

「この曲の名前知りませんか」というネタがあって

鼻歌的なものを

無理やりテキストに起こしてる人がいる

そんな無茶な、と思ってたら

数ある回答の中に(皆さん親切)

正解があったりして

「そう、まさにこの曲です!ありがとう!」

てな展開に

ネットって本当に便利だねえ

 

子供の頃の私に

世の中こんな事になってると

知らせてやりたいもんだ

あの頃は

ふと耳にしたワンフレーズに

「何なんだこの曲は!」

そう思ってから答えが出るまで

年月を要したものです

ドビュッシーの「アラベスク第一番」には

二年かかったよ

また、高校時代にテレビでふと見た映画

「ラ・スクムーン」

映画はそんなに面白いとは思わなかったけど

音楽が素晴らしい

「あの曲をもう一度聞きたい!」

その願いが叶ったのが、つい最近

ちゅうか、検索すればよかったのね

映画を見た時に

La Scoumouneという綴りだけは頭に叩き込んだが

(私の脳はたまに異様な瞬発力を出す)

仏語の辞書にも載ってなくて

ほぼ迷宮入りしてたんだけど

シシリー島の方言だったらしい

で、問題のテーマ曲

YouTubeであっさり出てきた

ここここれだよこれ!!!

積年の望みを達成した安堵感で

うっかりそのまま絶命するかと思った

あーなんかすごく70年代でフランスな曲調

オリジナルバージョンもいいですが

ピアノやギターにアレンジしてる人とかもいて

この曲のファンはけっこう多いらしい

 

ともあれ、今の時代

きっとすでに鼻歌検索アプリとか

実用されてるよね

かえって

検索しても決して出てこない事を

探す方が難しいかもしれない