正月は主に眠ることに費やし
最近ようやく読書
で、手にとった
タイトルだけ見たら
何のこっちゃ、だが
サブタイトルは
「イギリス最下層の怒り」
という事で貧困問題
貧困に直面するコミュニティで育った著者が
自身の回想とともに
この解決困難と思える課題を
どのように乗り越えるかについて語ったもの
そして話はタイトルに戻るが
ポバティー(poverty)はずばり貧困だが
サファリってのは何だ?
実はこれ、ラッパーでもある著者の造語で
いわゆる「心ある人」が
貧困問題に関心を寄せてはくれるが
それはサファリ見物のように遠巻きで
「すごいね~」の後は
いつしか忘れてしまい
貧困にあえぐ側は置き去りにされるという
分断された状況
たしかに
社会問題に感心を持つことと
深くコミットするのは異なる
所謂「きれいごと」ではすまされないし
何よりも己の中にある欺瞞と
直面しなければ始まらない
著者自身
自分は貧困問題の被害者であり
特別なケアが必要なのだと
周囲への怒りを抱え
ドラッグとアルコールに溺れていたが
他者とのつながりを持つうちに
自身の認識の歪みに気づき
自分が変わることによって
新しい世界を手に入れる
「人を変えるより自分を変える方が早い」
よく言われることだが
早いかもしれないが楽じゃない
それはそれで茨の道だ
ともあれ
どんな問題でも
外側に全ての原因があるわけではなく
自分もその問題の一部である可能性は
意識しておきたいもんです
だからこそ
自分が何をするかが大切なのだと