鳥獣GIGA

明恵

あきえ

じゃなくて

みょうえ、と読んで下さい

中之島香雪美術館で始まった

明恵の夢と高山寺」展

大阪のど真ん中

しかもビルの四階に美術館ってどうよ、な感じで

最近できた中之島香雪美術館

同じビルにはコンラッドホテル

なんか富裕層しか相手にしてなさそうな

そんなロケーションだが大丈夫か

上がってみるといきなり

ロッカーがなくてクローク

しかも受付のお姉ちゃんがわんさかいて

パ、パーティーか何かやってる?

思わず「展覧会のクロークですよね?」と確認

コートなど預けて入る

 

高山寺といえば

やはり「鳥獣戯画

前期は甲巻と乙巻、後期は丙巻と丁巻という

なかなかの大盤振る舞い

しかも、けっこう空いてるので

ゆっくり見られる

さて現在は前期

一般に「鳥獣戯画」と聞いて我々が思い浮かべる

カエルさんやウサギさんは

甲巻で活躍しているよ

太目の線で

軽々と描かれた甲巻に対して

乙巻はかなり緻密

動物なのに白目のあるところが

妙に人間味を感じさせる

ところで

甲巻のウサギたちは

耳の先っちょが黒いんだけど

今の時代に見かけるアルビノの白ウサギとは

違う種類なのか?

そしてこの耳の先が黒いウサギといえば

手塚治虫の「W3」のボッコ隊長

隊長は平安時代の地球も調査していたのか?

色々気になる

さて

今回の展覧会の主役はウサギさんではなく

明恵上人

平安時代に生まれ

京都の栂尾にある高山寺を開いた僧侶

しかし名僧と呼ばれる人は数々あれど

彼の特殊な点は

自分の見た夢を「夢記」(ゆめのき)として

 記録し続け、考察を加えていたこと

フロイトよりもずっと昔にねえ

しかもけっこう冷静なスタンスで

この「夢記」に関しては

心理学者の河合隼雄が「明恵 夢を生きる」という本を書いてるが

今、「夢を生きる」で検索すると

あの人が出てくるね

旬だな~

それはいいとして

もちろん「夢記」も展示されております

しかし私的には今回のナンバーワンは

「子犬」の木彫り

写真じゃけっこうお目にかかるが

実物はすごいよ

日本のKAWAII

鎌倉時代すでに確立されていた!

たまらん

ぐるぐる周回して

鼻の先から尻尾まで堪能

はあ・・・・

売店にはフィギュア的なものとか

売ってるんだけど

実物が可愛すぎて

とりあえず絵葉書で我慢

 

高山寺って十年以上前に行ったけど

けっこう山の中で

昨年の台風ではかなりの被害を被ったらしく

募金箱も設置

後期にまた来ます

 

帰りに
ビル地下のパン屋さんに寄ってみた

硬めのおいしいパンと

マロンタルト

うめ~

 

 

 

今季最高

オンタイムで見られなかった

フィギュアスケート世界選手権男子SP

まずは順位をチェック

ジェイソンやった!

あの方を押さえて

2位じゃありませんか

そこでようやく動画を確認

なるほど~

すごく落ち着いてる印象で

安定感あり

これはもう保存版だね

といいたいほどの

クリーンな仕上がり

今季自己ベスト更新おめでとう

さてフリーは23日ですが

順位は気にせず

自分の滑りを追求してほしい

そういや

少しお痩せになった?

声高にアレを語る

このタイトルは反則だと

感じる人もいるであろう

岩波書店「ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい」武田雅哉 編

その名の通り

一冊まるごと、おっぱい本

図版も豊富

ただし

版元からも判るように、学術書

冷静に、かつ愛をこめて

我が国を始め、中国やヨーロッパでの

おっぱいをめぐる文化とその歴史を語る

おっぱいアンソロジー

春画、秘宝館から人魚の貝ブラ

更には中国のUMA、「野人」のおっぱいまで

出るわ出るわ

みんな色々と研究してるんですね

それにしても

日本では従来

そこまで重要視されていなかったおっぱい

注目を集めるようになったのは近代以降

もしかしてこれは

栄養状態がよくなり

え?こんなに立派に育つんだ?と

おっぱいの「やればできる子」ぶりが

認められたせいではないかと

思ったりして・・・

ここに紹介された以外にも

世界のあらゆる国と地域に

それぞれのおっぱい文化と歴史があるわけで

アフリカ篇や南米篇

更にはイスラム社会篇まで

作ってほしい

 

 

 

 

南座で玉さまを

長らく楽しみにしていた

坂東玉三郎特別公演@南座

ついに来た~

久々の玉三郎

最後に見たのが

新之助時代の海老蔵との共演だったから

何年ぶりだよ・・・

さて本日の演目は

「檀浦兜軍記 阿古屋」

ゴージャスなお着物で

花道から登場する玉さま

 お美しい

なんて表現は月並みだが

そうとしか言いようがない

その一挙一動を瞼に焼きつけ

その声を耳に残すべし

この演目の見どころはやはり

阿古屋=玉さまによる

琴、三味線、胡弓の演奏

 一応、拷問という設定になってますが…

どれをとっても素晴らしいけど

胡弓がやっぱり盛り上がる

玉さまの芸の集大成とでも言うべき

贅沢なひと時

しかし場所がお白州で

裃に長袴の重忠(坂東彦三郎)が

ずずいと前に出てきたら

つい「遠山の金さん」を思い出してしまい

諸肌脱いで桜吹雪を見せるんじゃないかと

一瞬錯覚したよ

あと、ツボにはまったのが

岩永左衛門(坂東亀蔵)の人形振り

なんでわざわざ人間を人形に・・・というか

文楽を敢えて人間でやってみる

的な演出だろうが

なんかいいのよねえ

ずっと身振りだけで、台詞は全部義太夫だし

しかしこれ、どっかで見たなと思ったら

劇団「ク・ナウカ」の「王女メデイア」とか「アンティゴネー」とかの

女優さんに男優さんが台詞あてていた演出

元ネタはここか!

さて続いて「太刀盗人」

これは狂言からの演目で

玉さまはお休み

目代丁字左衛門(中村吉之丞)の

ポンコツおじいちゃんぶりがよかったっす

最後は玉さまが舞う「傾城雪吉原」

薄暗い舞台に雪が降る中を

せりで登場する玉さま

我々と同じ人類とは思えない

優雅さ、たおやかさ

生きてる博多人形か?

玉さまと同じ時代を生きて

その芸を目の当たりにできる有難さを

ひしひしと感じつつ

時間よ止まれ

 

というわけで

夢のひと時は過ぎゆく

楽しかった

しばらくは脳内再生でトリップできそう

そういや長いこと

歌舞伎を見てなかったのよねえ

南座が工事中だったこともあるが

 

ところで

いつも気になる「キース・ジャレット問題」

(咳払い、ポリ袋のカサカサ音などで、いつまでたっても場内に静寂が訪れない状態)

花粉症のシーズンにもかかわらず

思ってたよりずっと静かだったよ

特に胡弓のハイライトあたりは

水を打ったように静まり返ってた

しかしだ

開演で照明が落ちた途端に

ごそごそと動きだす人がいるのは

何故なんだ

明るいうちにする事やっとけ~

 

 

 

 

 

ポイント長者

近所のショッピングモールのポイント

色々たまったのをかき集め

金券と交換

これを使い

成城石井など

ちょっと贅沢な店で

ちょっと贅沢な食べ物を買うのが

ささやかな楽しみ

この度2000ポイント貯まったので

500ポイント=500円の金券×4枚ゲット

2000円のお買い物ができる

さあ金券と交換だ

気分は長者で発券機に並ぶが

順番がなかなか来ない

二つ前の人が

やたら長いこと発券してるんだけど

どれどれ

モニター画面をのぞくと

「27枚発券中」

色々と裏技はあるが

基本的に500円のお買い物で1ポイント貰える仕組み

単純計算で

500円×500ポイント×27枚=675万円

何かこう

ブルゾンちえみの「35億」にも似たインパク

四十代とおぼしきマダムと

大学生ぐらいの娘さん

これが本物の長者だった!

こちらは一気に庶民マインドへ転落

そして

成城石井

ドライマンゴー

デンマークのチーズ

フランスのバタークッキー

パスタソース

イカレーなど

お買い上げ

精算したら1997円

金券使いきれず

ああなんか中途半端

 

ところで

カバヤのピュアラルグミのりんご

なんか妙においしい

ドラッグストアで

つい買ってしまうが

同じ嗜好の人は多いらしく

同じ商品のぶどうに比べ

やたらと減っている

食感もいいが

甘さと酸味が絶妙

 

 

 

イカバク!天神様

雨模様の中

京都文化博物館でやってる

北野天満宮 信仰と名宝」展へ

お目当ては

「北野天神縁起絵巻 承久本」

見れば誰でも

あれか~

と言うであろう国宝

 

さて

会場は空いてます

文書の類はさらさらと流して

絵巻だ絵巻だ

通常見かける絵巻より大きめ

縦50センチほど

その分迫力あり

前期に見られるのは第六巻

左遷されて失意のうちに没した

菅原道真の怨みを晴らすべく

清涼殿の上で暴れまくる雷神

殿上人は

烏帽子は脱げるわ

沓は吹っ飛ぶわ

こけつまろびつ

という表現がぴったりな感じで逃げ惑う

まさに漫画です

恐れおののく殿上人に対し

雷神は怒るというより

どこか楽しそう

渦巻く黒雲の中に

金色の稲妻が鮮やかに走り

あちこちに紅蓮の炎が立つ

ごめんなさい道真様!

皆が思ったであろう

讒言などする奴はこういう目にあうよ、という

後世への抑止力となったかどうかは謎として

当時の人々が抱えていた後ろめたさが

落雷という天災により一気に具現化

てなところか

縁起絵巻は他にも出てるが

やっぱりこれがダントツだった

あと、話題の太刀、鬼切丸

残念ながら後期の展示なので

今回は見られず

 

少し一服したくなり

帰り道は三条大橋そばにある

抹茶スイーツが魅力の京はやしやへ

ここはビルの6Fなので

路面店ほど混まないのがよい

そして窓からの眺望

鴨川と比叡山と大文字も見えるよ

今日は雨なので

雲が流れてゆく

注文は抹茶蒸しパンと抹茶ミルク

甘さ控えめで優しい味

ところで

ビルの向かいは旅館のようだが

その最上階の外壁にドアがついてて

その下に短い梯子がある

なのに肝心の足場がないのよ

つまり

ドアを開けて梯子を下りたら

そのまま落下する可能性が・・・

この店に来るといつも

この眺めを見て

尻がむずむずする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本年初、外お昼

本格的に春めいた日差し

今年初めての

外お昼

幸いなことに

花粉症いまだ発症せず

いつものベンチでパンを食う

よく愛犬を散歩させているご婦人とも

久々にご挨拶

あちらは多分

「暖かくなったから、また出て来たのね~」と

思っておられるであろう

まさにその通り

やっぱり外はいいわ

ところで

行きがけに

いつも遠目で観察を続けている

猫屋敷アネックスで

本当に久しぶりに

猫を目撃

もうみんな引っ越したかと思っていたのに

籠城を続けていた模様

近くまで行ってみると

空き家だった猫屋敷アネックスは

廃屋へと進化をとげていた

なんかもう

覗くのが怖いぐらいの

ボロボロ具合

食べ物はどうしているのか

猫たちよ