ムチムチ水墨画

昨日は斉白石の展覧会を見に

京都国立博物館

金曜土曜は夜8時まで開館てことで

6時ごろ入館

ガラガラですよ

先日の顔真卿の混雑を思うと

これはもう、独占状態と言ってよし

ゆっくり見ます

使われてる展示室は五つ

少なすぎず、多すぎず

ちょうどいい感じの数で

山水、花鳥、人物

色々と出てる

元は大工で指物師という出身のせいか

素朴で親しみを感じさせる画風

 

幼い頃から身近だった

小動物を題材にした絵がやはりよい

エビ、カニは言うまでもなく

カエルもいいですね

よく太った、ムチムチのカエルたち

そしてヒヨコのふわふわ感

更には熊手まで!

あーなんかのんびりしていいわ

などと思っていると

昆虫の絵で驚かされる

写真か?と思うほど

精緻な仕上がり

そう、実は彼は

卓越した技術の持ち主

その上での「素朴」だった・・・

篆刻もよかったですね

全く的外れな感想だけど

この人の篆刻を見るといつも

「尿酸の結晶に似てる」と思ってしまう

すいません

 

絵葉書を買おうと思ったら

売ってないの

エビもカニ

残念でした

 

ところで昆虫といえば

手塚治虫記念館で

彼が子供の頃に描いた

虫の絵を見た時も驚いたなあ

子供のレベルじゃないのよ

そしてつくづく思った

彼の色彩感覚の原点はこれか~

自然は偉大な教師だねえ

 

 

 

 

 

社長よ

社長よ

あんたの私的な知り合いが

あんたの不在中に来社し

「Aという者です」と名乗り

みやげ的な品物を「これ、社長さんに」と差し出した

私はそれを預かり

一時間ばかり後

あんたが戻ってから

「Aさんという方からお預かりしました」と渡した

するとあんたは

「どうしてすぐ俺に連絡しなかったんだ」と言ったね

とりあえず「すみませんでした」と謝ってあげたが

なんであんたの私的なつきあいまで

仕事のために雇われている私が

フォローする必要があるのかね

そんなに大切な友人なら

携帯の番号ぐらい教えて差し上げたらどうなんだ

それにだ

預かった品物は

Aさんが毎年持参する

神社仏閣系の縁起物だよな

私はこれまでにも毎年のように

この品を預かり

あんたに渡してきたが

ついぞ「すぐに連絡しろ」と

言われたためしがない

なのに何故今年に限って

そういう嫌がらせのような事を言うのかね

加えて

あんたの外出は

仕事ではない

あんたが仕事で外出するのは

週に一度

水曜の午後だけで

あとの外出は全て

私的かつ気ままなお出かけで

どこに行くか

いつ帰るのか

一切言わないよな

ぷらぷらしてないで

もう少し働いたらどうかね

そして

今年ぐらい

賞与を出してみたまえ

 

そういえば

今日もあんたのお友達から

会社に電話があったな

夜の街のBさん

「還暦祝いありがとう」

何度も言うようだが

友達なら

携帯の番号ぐらい教えてやれよ

それとも何かい

「俺はこんなに友達が多くて愛されてるよ」と

アピールしたいのかい

いいよそれは十分判ってるから

だって会社に来る郵便物

半分以上

夜の街からのDMだもんな

悪いけど

友達付き合いは

自分でやってくれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鯖江だった

イエモンのツアーチケット予約コンプリートに伴い

お宿の手配を開始

とりあえずは5月25日の福井を、と

しかし

いつぞや吉井さんのソロ公演で使った

フェニックスホールじゃなく

サンドーム福井

聞いたことのない名前

福井市内にそんな会場が?

調べてみたよ

なんと

鯖江

イエモンのライブは県庁所在地と

そう思い込んでいた私

鯖江の皆さんすいません

でも特急の停まる駅でよかったわ

とはいえ

鯖江のホテルはけっこういっぱいで

福井で予約をとりました

普通で4駅、15分ほどの距離

あれかね、名古屋の皆さん

けっこう流れてくる?

ガイシホールが使えないからね

そして

なんとこんなお役立ちサイトを発見

ありがたや

サンドーム福井でのLiveに来られるファンの方へ(特に県外の方など)最寄り駅の情報など | サンドーム福井ライブ情報

 

そんなこんなで福井

吉井さんのソロの時は

ライブ前にソースかつ丼食べて行った

なんせ発祥の地らしいから

発祥の店まで行って

ファンらしき人も来てたな

前回は翌日、永平寺に行ったんだけど

今回はどうしよう

越前海岸でも行ってみるかね

恐竜もいいねえ

あー楽しみだ

 

さて

昨日の税金還付の知らせに浮かれ

確定申告の書類を

18日から受付開始だというのに

作っちゃったよ

とかく「アスタマニャーナ」で

先延ばしを身上としているこの私が!

早速送るよ~

と思ったが

免許証のコピーとかいるのね

今からコンビニか

・・・

やめとこう

 

 

 

 

 

 

 

あれだ、塞翁が馬

ここ数か月

もめている事があり

あと一息なんですけど

すっきりしないねえ

・・・

そんな折

当たりました

イエモンのツアー第二次募集

ライブの内容四種類

♡♢♧♤のうち

まだとれていなかった♡が

大阪城ホール

とれたよ~

これでコンプリートじゃ!

こういうの、何ていうんだ

そう

塞翁が馬(©淮南子

悪いことがあれば良いこともあるよ、という奴

さてもう一つ

郵便受けに納税通知書が

何?何の税金?

怯えながら開けてみると

「すいません取り過ぎてました。返します」

これは確か、数年前に追加徴税された金額!

何やとこらぁ、お前らどんな仕事してんねん!おう?

これがホンマの税金泥棒やな

苦情の電話じゃ電話!

などという事はしません

ありがたいありがたい

大した金額ではないが・・・

少しだけ慰められた

お役所のする事

まるっきり信じていては駄目なのね

 

 

 

 

天国への階段?

今回の熱海訪問

温泉はもちろんだが

MOA美術館が目的

ちょうどこの期間

国宝「紅白梅図屏風」を展示しているので

いざ行かん

まずは熱海駅前から

MOA美術館行のバスに乗車

あら満員ですよ

十分もかからないんだけど

細い坂道を回転回転

そして到着

入口でチケットを買って入ると

「七つあるエスカレーターで上がって下さい」

いま、七つって言った?

一瞬耳を疑うが

そこから先はさながら

天国への階段

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ひたすら上ってゆくと
こんなに開けた眺めが

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というわけで館内へ

はっきり言って

値段の割に展示数は少ないが

落ち着いた雰囲気が良いですね

選び抜かれたものを

心穏やかに愛でる、みたいな

紅白梅図屏風」も

静かにそこで待ってました

写真もOKみたいだったけど

何かねえ

これを撮ってしまっては意味がないというか

ちゃんと心に焼き付けておく

写真に残したからと

気を緩めてはいけない

そう言いつつ

絵葉書は買うんだが

 

さて

特集陳列として

人間国宝 室瀬和美の世界」というのもあった

蒔絵の作家さんですが

繊細かつゴージャスな作品ばかりで

椿の硯箱なんか

ミリオネアだったら購入して日常使いに

などと妄想するレベル

一番すごかったのは蒔絵螺鈿ハープですね

ハープ

ただでさえ優美なこの楽器を更にグレードアップ

もちろん演奏も可

いや驚いた

 

やっぱりこういう

浮世離れした施設は良いですな

西にMIHO MUSEUMあらば

東にMOA美術館あり

MIHOも入口までのアプローチが長いが

トンネル抜けての水平移動で

MOAは垂直に

そして帰り道は再び

エスカレーターで

天国から下界に戻るよ~という

復活気分も味わえるのであった

駅前でバスを降りると

改札を出てきた旅行客で

賑わいまくっていた

ああこれぞ俗世・・・

 

熱海の冷たい雨

近頃の東京

ビジネスホテルが高い

だったら同じ値段で温泉に

ということで

東博を後にして

上野から普通列車で熱海へ

約2時間の行程

素泊まりなので

着いたらまず夕食

やっぱり魚です

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それから夜道を歩いて

本日のお宿へ

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ここじゃないけどね

インパクトがあったので撮りました

私のお宿は

昭和の抜け殻のようなホテルで

露天風呂と洗い場の間に仕切りがなく

つまりほぼ吹きさらしで

でもいいのよ

露天風呂だから

上半身の寒さと

下半身の熱さが拮抗して

いくらでも浸かってられるぜぃ

だから朝風呂も入ったよ

天気は曇り空で

初島が見えた

 

さて二日目は

熱海を歩いてみましょう

まずは今回の目的の一つ

MOA美術館へ

これは次に持ち越しで報告

昼ごろ駅前に戻り

今年も消費量日本一となったらしい

浜松餃子を食べてみる

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キャベツの味が優しい餃子

この倍でも食べられるけどね

スープもおいしかった

腹ごしらえも済んだので

少し歩いてみるか

小雨ですが

 

熱海の特徴はなんといっても

半端ない傾斜感

坂と階段と細い道

そして古い建物

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早咲きの桜はもう散り始め

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金色夜叉」の浜辺は寂寥感あふれてた

マリーナのそばにはソープランドがあったりして

さすが温泉街ですね

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そしてまた階段

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登り切るとこんな感じ

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でも駅前とかは

やたらと人が多いんだよねえ

一時は人気がないとか言われてた熱海

それでも堂々の集客力

なんかお年を召した芸妓さんみたいだな

昭和を色濃く残し

平成が過ぎた次の時代も

どうかお達者で

 

 

上野の顔真卿

ああ~忙しい~

という日々が一段落して

久しぶりに東京国立博物館

特別展の「顔真卿 王羲之を超えた名筆」を見に行く

王羲之を超えた」って

のっけから大風呂敷ですよ・・・

しかし

それだけの事はあるというか

来館者数も相当なもので

平日の昼前を狙ったというのに

上野駅あたりから

すでに人の流れが

皆、動物園でシャンシャンだよね?

という祈りも空しく

同じ方向へ向かい、東博平成館へ吸い込まれる

今回の目玉は

台湾の故宮博物院からやって来た「祭姪文稿」

入館した段階で「10分待ち」の表示があり

ほほう、と思ったものの

これが大きな誤り

 

さて、展示内容は漢字の歴史を繙くところから始まり

顔真卿以前の唐代の書を紹介し

メインの顔真卿コーナー

日本における唐代の書の受容

唐に続いた宋代における顔真卿の評価

後世(元明清)への影響

といった構成になってますので

顔真卿だけでなく

ついでに書道史まで勉強できてしまうというお値打ち感

 

場内は書道愛好家が溢れ

というより

そこは中国だった!

といっても過言ではないほど

周囲から中国語ばかり聞こえてくる

そう、時はまさに旧正月

皆さん来日しておいでです

「祭姪文稿」が日本で展示されているという現実

例えるなら

正倉院螺鈿の琵琶がモスクワで二か月間展示されてる、的な

「うちでも滅多に見れないお宝が何故よそで!?」という

座視しちゃおれん感が炸裂か

 

というわけで

じっくり見ながら移動して

いざ「祭姪文稿」のお部屋に来たら

「待ち時間60分」

それが嫌さに有給とって平日に来たのに・・・

などと文句は言えん

並びましたとも

途中、列の折り返し地点でけっこう見えるのもよし

実際には60分も待たなかったとは思う

がしかし

「立ち止まらずご覧ください」

という事で

ああああ~

目の前を流れて行ったよ

 

今回ゆっくり見れたのは

同じく故宮博物院

懐素の「自叙帖」

ぜーんぶ広げてあると

本当に迫力がありますね

黄庭堅もよかったが

そして残念だったのは

最澄の「久隔帖」が

既に展示替えの後だった・・・

ともあれ

顔真卿のぶっとい魅力を堪能できた

楽しい展覧会でした

一カ所だけ写真可

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そうそう、「説文木部残巻」もよかったよ

実に繊細な職人技!

 

今回は旅のお供に講談社学術文庫の「顔氏家訓」

顔真卿の先祖である顔之推が遺した家訓だが

ゴシップネタ的なものもあり

そうお堅い内容ではない

乱世を生きる心構えここにあり

顔さん一族は立派だねえ