落とし物

通勤電車は二人掛け車両の時もあり

今日はそっち

あー疲れたと窓際に腰を下ろすと

前の座席の

肘掛の下の隙間に何か落ちてる

白くて四角い

革製品っぽいもの

財布にしては薄いので

カードケースか?

気になる

前の席は若い女性

いきなり後ろから声をかけ

「落としてますよ」では驚かれそう

どうも彼女の持ち物でもなさそう

拾って確かめたいけど

後ろの席からいきなり腕を突っ込んだら

これまた驚かれそう

しかし気になる

というわけで

様子をうかがい

乗り降りの多い駅に停まって

人が動いた隙に

何食わぬ顔で手を伸ばす

とれたよ

やはりカードケース

念のため前の女性に

「落としてませんか?」と確認

「私のじゃないです」

ということで

落とし物確定

中をチラ見したら

定期券らしきもの

降りてから改札で届けよう

そう思ってたら車掌さんが来たので

渡しておく

私って、なーんて親切な人なんでしょう

というのは外れで

最大の動機は

落ちてるのが何なのか確かめたかった

ただそれだけ

 

そういえば中学生の頃

ゴキブリホイホイ系のわなにかかり

袋詰めで捨てられたネズミらしきものを

子猫じゃないかと

救出しそうになったのを思い出した

見なかった事にする

それもまた一つの処世術

Curiosity killed the cat

 

 

 

 

またしても地獄へ

ここしばらく「地獄絵」づいているせいか

またしても

地獄もの映画に手を出す

「TOO YOUNG TO DIE 若くして死ぬ」

修学旅行生を乗せたバスが事故を起こし

主人公の高校三年生

大介だけが地獄に転落

しかもそこはヘヴィメタ地獄だった

というような話で

宮藤官九郎らしく

テンポの良い展開と笑いと

少しの涙を混ぜて

あっという間の二時間

メタルファンには嬉しい小ネタもちりばめられ

楽しいんだけど

そう安易な話でもない

ともあれ

作り込まれた地獄のセットと

長瀬智也の赤鬼がよかった

 

それにしてもヘヴィメタルってのはどうして

やってる本人は大真面目っぽいのに

こうも可笑しいんだろうねえ

プロレスと同じで

「全部お約束」だからなのか

むかーし行ったアイアンメイデンのライブなど

とても楽しかったのを思い出した

メタルを楽しむコツはやはり

最初っから没頭する

これしかない

周囲を見回して「なんか恥ずかしい」とか

思ってる暇があれば

ヘッドバンギングすべし

 

ところで

同じく宮藤官九郎作品の

少年メリケンサック

スーパースター、テルヤの持ち歌「アンドロメダお前」

あれはシュールでよかった

映像も脳裏に焼き付いてます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

毛の色

今や空き家となった

職場近くの猫屋敷

解体の噂にもかかわらず

まだそのまま

猫たちだけが解散

そう思ってたら

最近また戻ってきた

日が暮れると

三匹ほどが門のあたりに

うち一匹の口元が

微妙に黒いんだけど

毛が黒いというよりは

黒いものを食べた

という感じに黒い

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でも数日後に会った時も

やっぱりこんな感じで

この方本来の色か?

暗い時しか会えないので

どうもよく判らない

 

ところで

キジトラ猫のかかとの部分

昔はこれを

本来は茶色だけど

野良だから

外歩きで黒く汚れてると

思い込んでました

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落書き可

こないだ行った温泉旅館では

館内での履き物が使い捨てのスリッパ

それもパイル地のしっかりした奴

部屋に案内してくれた仲居さんが

このスリッパを差し出し

「他のお客様のものとお間違えのないよう、目印をおつけ下さい」と

油性マーカーを貸してくれる

いいんですかそんな

新品のスリッパに

堂々と落書きなんて

というわけで喜んで

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お食事処や風呂場で

他の人のも拝見

名前の一字を書いてる人が多いけど

真ん中に漢字で大きく

イニシャルで端っこに

象形文字

などなど

個性豊か

アンパンマンもいたけど

若い女性が描いたらしく

楚々とした上品な面立ち

いきなりそらで描くのはすごい

うろ覚えの私が描いたら

かなり不気味な仕上がりだと思う

 

不規則な入口

昨日、10月8日

びわ湖ホールにて

イエモンのファンクラブ限定イベント

THE YELLOW MONKEY SUPER FC PARTY 2017 -DRASTIC HOLIDAY-

が開催され

ガラケーでの電子チケット受取問題で

死ぬほど不安に苛まれた私も

無事入場を果たしました

「アクセス問題解決」のメールが来たのが

十日ほど前

しかしやはり入場するまでは

と思いながら昨日

列についてたら

周囲ほぼ全員スマホ

いいのかこのまま進んで?

疑いつつ、ついに入場

できなかったよ

「あちらのイレギュラー入口へ行ってください」とはじかれ

並んでる時点でそう言ってくれ

と思いながら移動

そこにはノートパソコンを前にした係の人がいて

私のガラケー画面をチェック

これはもう

入国審査で引っかかった難民(被害妄想)

無言でガラケーを返され

「入っていいんですか?」と

こっちから確認する始末

判ります

「ええ加減スマホぐらい買えや」

皆さまそうお思いでしょう

でもこっちも別に不便な思いはしてないんです

こういう時を除けば

ともあれ入れた

そして

他にもガラケー派がいた事を

報告しておきます

1%以下だと思うけど

 

でも座席は大当たりのバルコニー席

つまり前に誰もいない

しかもかなりステージ寄り

肉眼でこんなに四人がよく見える機会はもうあるまい

瞼に焼き付ける

あまりに見え過ぎて

目が合ったと錯覚する事、数知れず

 

ステージはシンプルで

曲目は懐かしいもの中心

MCの時間もたっぷり

いろいろ笑った

特に吉井さんの口ずさんだ「ホテル紅葉」のCM

懐かしすぎる

そしてあり得ない

キラーメイからのカヴァー曲

お子様連れの皆さん

ご注意下さい

 

お約束の「バラ色の日々」とか

再結成後の「ALRGHIT」とかあったけど

私が特に嬉しかったのは「NAI」

アルバム収録のこの曲の

妙に素人くさい歌い方が好きなのよ

GSっぽいというか

 

今回のドレスコードは黄色のワンポイント

そう書いて今ようやく気付いたけど

「ワンポイント」

なんですね

うっかり「全身」にしなくてよかった

つうか私は

服に黄色

そして黄色い物体まで持参していた

 やりすぎか

さて会場の皆さんはというと

一番多かったのが

この秋のトレンド

マスタードのブラウスまたはスカートの人

普通の服装で

会場で購入した黄色いタオルを首にかけた人も多かった

他には

靴、ネクタイ、リボン、帽子などなど

ピカチュウ連れた人とか

黄色のフェイクファーがついたバスケットの人もいたなあ

メンバーもちゃんと黄色

 

昨日は吉井さん51歳のお誕生日で

最後に客席最前列から大きな花束が

しかしそれを受け取った彼の

なんかこう

KYな発言に

会場一瞬ドン引き

あんた、パンドラ倉敷での発言を詫びたとこなのに

その舌の根の乾かぬ内に…

そういう人なのね

ヒーセ、エマ、アニー、そして鶴ちゃんも

そんなロビンをこれからもよろしくお願いします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリームソーダ味

同僚が

「パン買っとくの忘れたし」

ぐらいの軽い気持ちから

朝ごはん代わりに

キャラメルコーンのクリームソーダ味を食べたらしい

そして

激しく後悔したと

 

ドラッグストアで

二個百円という

財布に優しい価格だったそうな

これはきっと

処分価格ですね

ひと夏の思い出よ

さようなら

 

とはいえちょっと食べてみたい

待てよ

二個で百円ということは

あと一つ残ってる?

もしかすると・・・

 

 

 

 

国の宝、すなわち

国宝

本日より京都国立博物館

特別展覧会

ちょうど所用で休みをとっていたので

すませてから行ってみる

四時ごろ到着

さすがに平日で紅葉シーズンにも間があるため

待ち時間なし

入ります

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今回の展示はすべて平成知新館

ここはふだん常設展示のあるところ

まずはエレベータで三階へ

ここから順番に降りてゆく

入ったらすぐに出品一覧を入手

10月3日から11月26日までの会期で

四回の展示替えがあるので

本日何が見られて

何がこれからなのか

後ほどじっくり確認

最初は書跡コーナー

ちょっと地味な始まりとはいえ

土佐日記」は外せまい

かの有名な「おとこもすなる」のページが開いてる

お次は考古

私の一押しは土偶

縄文のビーナスさん

仮面の女神さん

縄文の女神さん

三姉妹(?)揃ってます

さて次は二階へどうぞ

仏画で一息ついた後は

六道と地獄

お盆に奈良でのぞいたばかりの地獄が再び!

相変わらず激しいテンション

上がった血圧は

次の中世絵画で落ち着かせましょう

雪舟です

さらに隣は近世絵画

風神雷神図屏風がお出迎え

この絵はやはり

少し離れて見るのがよい

続いて中国絵画を眺め

一階へ

彫刻コーナーはほとんど仏像

大日如来坐像なんかもう

一体どうやって入れたんだと

往年の「地下鉄問題」すら思い出すほどの大きさ

しかし小品ながら

雲中供養菩薩像はやはり素晴らしい

そして

広目天立像に踏まれている邪鬼

なんか妙にアフリカン

お次、陶磁の部屋では

龍泉窯の青磁にうっとり

そして日本ならでは

絵巻物のコーナーへ

信貴山縁起絵巻 山崎長者巻

空飛ぶ米俵の躍動感と

驚き騒ぐ人々の表情

思わず笑った後は

染織の間

これが国宝でいいのか?と

うっかり口を滑らせそうになる

ボロ布のようなものもあるよ

それだけ古くて

凄いということなんだけど

続くは金工の間

時代のせいなのか

太刀って刀より雅な感じでいいですね

さて

ついに最後の漆工の間

時雨螺鈿鞍の

流麗な柳に注目

これをいちいち貝殻で細工

考えただけで眩暈が

 

というわけで出口に到着

待ち受ける物販コーナー

色々あって目移りしすぎ

落ち着け落ち着け

閉館時間も迫ったので

絵葉書を数枚買って終了

 

ノンストップで回って

所要ほぼ二時間

外に出たらこんな感じ

楽しかったよ

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