生きてるって事は

暑・・・

判ってます

暑さ寒さも彼岸まで

まだお彼岸じゃないからね

百日紅が咲き

萩が花開き

でも彼岸花はまだ見てない

まあいいわ三連休だし

というわけで読書

星野源「よみがえる変態」文藝春秋

この人のことだから

タイトルからして「蘇る金狼」起源じゃないかと

ちと思うが

これが「蘇る変態」だと

微妙に敬遠したくなる背表紙ですね

あ、元々はそういう表記だったのか

ところで私は「変態」という言葉には

敢えて畏怖の念をこめ

「變態」と表記したいと

歌舞伎を見るたびに思ってしまう

あれは人間の「そーいうとこ」をつきつめた

総合芸術なので

 

それはいいとして

相変わらず淡々と面白い

自己の内面を

ここまでぶっちゃけていいのか?

と思わせつつ

絶妙なバランスで

引きの視点から

己に突っ込みを入れる

前半の随筆はもちろんのこと

やはり圧巻なのは後半の

動脈瘤破裂による

クモ膜下出血からの生還

このネタだけで

もっと分厚い本になりそうだが

押さえた筆致で淡々と

(とはいえ見開き頁を埋め尽くす「痛い」もあり)

突然の発病から復帰

更に再発と開頭手術からの回復という

苛酷な経験を綴ってゆく

とかく闘病経験というのは

辛い苦しいこんな目に遭った

という方向に傾きがちだが

むしろその中にある

濃縮された喜怒哀楽&エロ

つまり生きることの輝きを

書き留めたものである

「生きた証や実感というものは、

その人の外的行動の多さに比例するものではなく、

胸の中にある心の振り子のふり幅の大きさに比例するのだ」

この一文が

どんな状況になっていようと

生きている全ての人を肯定している

 

なんか久しぶりに

昔うけた手術のことなど思い出したわ

やはり気管に入った管を抜くのは

おええええって感じで

あれ何で

寝てるうちに済ませといてくれないんでしょうね

私は腹の手術だったので

術後も小さい穴を残しておき

そこにストローみたいなものを差して

いらない液体を排出してたんだけど

(やばい色になったら手術失敗)

数日たってもう大丈夫だとなり

先生が引き抜いてくれた

その瞬間

腹の中が何とも言えない

むず痒い感じになり

あひゃひゃひゃひゃ

ハラワタにこういう感覚があったとは

びっくりしたなあ