21世紀のキングギドラ

ふと気づくと

ハリウッド版ゴジラ

続きが公開されてるではありませんか

というわけで

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

シネコンでの扱いを見るに

あんまり客入ってないな

パート2の宿命を垣間見たような気もしつつ

どうしても21世紀のスクリーンに復活した

キングギドラの雄姿を拝みたくて

劇場へ

 

話の流れとしては

前作見てなくても全くOK

でもって

人間ドラマは家族愛なんだか

マッドサイエンティスト系なんだか

迷走気味なのだけれど

そういう些末なことを吹き飛ばすべく

怪獣たちが暴れます

「あーちょっとしばらく休憩」

みたいなことは無視して

暴れます

 

それだけっちゃあ

それだけの映画

だが

暴れっぷりが半端なく

「よく壊してくれた」と

ねぎらいの言葉をかけたくなるほど

 

さて

ゴジラは相変わらず

元祖よりもムチっとした

哺乳類を思わせる体型

そして問題のキングギドラ

「いいね」を連打したくなるほど

いい動きしてました

三つある頭のうち

向かって右がなんか馬鹿で

ゼンジー北京の「レッドスネーク」的なところもあり

ただ、あの声で啼かなかったが

それは許容範囲ということで

 

更にラドン

やはりこいつは火山から出てこないとね

しかもやっぱり

若干の格下感

鳥でいえばトンビぐらいの

猛禽なんだが雑食性、といった

「お前にはポリシーというものがないのか!」

と思わせるキャラを

台詞なしで体現していた

 

あんまり期待していなかったモスラ

いつの間にか雲南省に生息していて

しかも「モスラのテーマ」とともに羽化

神々しい!

の割に

あまりにはかなく散ってしまった

不憫

 

キャストの目玉は

やはり渡辺謙だが

スーツに眼鏡姿でしゃべっていると

今にも「ハズキルーペ!」と言い出しそうで

なんかムズムズした

すかさずチャン・ツィイー

ハートマークを作りそうで・・・

そのチャン・ツィイー

双子だったという事に気づかず

なんかやたらあちこち出てんな~って

すまん

 

エンドロールは

元祖「ゴジラのテーマ」とか

色んな曲が楽しめて

よかったですね

モスラのテーマ」も

こってり聞かせてくれたし

歌詞がついてたら言うことなかったが

さすがに・・・

こちらは伊福部昭じゃなくて

古関裕而作曲で

伊福部作品のとんがった感じに比べると

時代の香りが馥郁と伝わってきます

 

数ある怪獣の中でも

やはりモスラは別格というか

南太平洋インファント島で

神とあがめられる姿で登場してほしかったが

ゴジラ」の誕生が核兵器と深くつながるのと同様

モスラ」はその源をたどれば南方戦線

我々の一方的な

「南方の楽園」幻想が生み出した生き物だと思う

東京タワーで繭つくったり

懐かしくはあるが

さらば旧モスラ