膝へどうぞ

今日はまた冷えたね

霜が降りてた

いや、例年こんなもんだけど

ついこないだまで

そう寒くなかったので

こたえるわ

 

なんとなく暖かいものを求め

昼ごはんは猫のいる店へ

すると

向こうも暖かいものを

待っていたらしく

すんなり膝に乗ってくれた

至福の時

と言いたいところだが

猫をのせたままの食事は

かなりコツがいる

後頭部、背中などに

食べこぼさないよう

そして

猫の居心地を損ねないよう

一定の姿勢を保つのである

しかし本日の猫さまは

私の膝で寝るかと思いきや

毛づくろい開始

色々と体勢が変わる

そして

滑り落ちないように

若干、爪をたてつつ

これが

非常にくすぐったい

半ば拷問

思わず下を向くと

猫さまも見上げていらっしゃる

しっかり座ってろ、と

言われたような

その内に毛づくろいも終わり

お昼寝タイム

しかし

そろそろ私の昼休みは終了

降りて下さいと

お願いして

押してみるも

「ニャ、ニャ~」と拒否

そんなに私の膝がお気に入りですか

まことに光栄なんだが

実はこれには秘密があり

私のジーンズの両ポケットには

使い捨てカイロが仕込まれていたのである

だって寒いからね

猫さまは「何かわからんが、あったかいのう」と

居座っていただけ

すいません

裏技を使って

よろしかったら

またどうぞ