日帰り旅行、戦国、座席あり

TOHOシネマズの「午前十時の映画祭」で

七人の侍」をやってるという

上映時間207分

60で割って・・・三時間半

長い

しかし

三船敏郎が演じる

菊千代の尻を

大画面で見たいという欲求に勝てず

ちょっと早起きして映画館へ

シニアの男性が多いっす

 

この映画を初めて見たのは

中学の頃

とにかく

菊千代の尻が目に焼き付き

七人の侍」というと

脳内で自動再生されるほど

インパクトがあった

もちろん他んとこも覚えてますが

 

というわけで

時は戦国

4Kリマスターというだけあって

画面が綺麗

その分違和感なくタイムスリップ

途中にお約束の休憩もはさみ

(ちゃんとスクリーンに「休憩」の文字がでる)

207分はあっという間だった

今回は自分が年とったせいか

志村喬の演技に注目

後ろに野次馬をぞろぞろと引き連れて

登場したところから

目が離せない

この人が映るだけで

わけもなく感じる安心感

無駄な台詞一切なし

温厚かと思えば

結束を乱す者には

刀を抜いて叱責

冷静沈着だが

ユーモアもある

理想の上司アンケートがあれば

「かんべえ」に一票を

弓を射るシーンも格好良かったね

二射だけでしたが

 

さらに今回印象に残ったのは

百姓というか

それに象徴される

「庶民」という存在

力を持つものに怯え

己の利を守る事に汲々とし

自らは立ち上がらず

無力であることを嘆きつつ

実は狡猾ですらある

観客は黒澤明から

どうだこれがお前の姿だと

鼻先に突き付けられた気分になるであろうし

だからこそ

百姓たち自らが戦う姿に

高揚するのだ

ああでもこれ

安保とか関係ある?

いや時期的にまだ早いか

そう思ったら

自衛隊が発足した年の公開だった

当時は関連づけた批判もあったらしい

 

そして肝心の菊千代

記憶の中では

ずっと尻を出してたような気がしたが

案外、厚着(?)だった

あの白い尻を拝めるのは

戦が佳境に入ってからだったのね

記憶修正

人間ばかりのキャストの中で

たった一頭、野生動物が

そんな感じの

生き生きと躍動する

三船敏郎フォーエバー

 

やっぱり面白い映画は

長くても大丈夫というか

理由があってのその長さ

「ファニーとアレクサンデル」も

5時間ほどあるけど

面白かったもんなあ

退屈な映画は90分でも長すぎるし

 

さて今シンガポールでは

米朝首脳会談が秒読み

双方既に現地入りしてるらしいが

北の皆さん

留守番の間に

ちょっと羽根をのばすぐらいの事は

するんだろうか

 

「1Q84」は309/1318ページ。

Tales of Times Now Past

何のこっちゃ?

よくよく考えてみたら

「今昔物語」だった

まんまの翻訳