この世とあの世の間あたり

旅の二日目

博多からレンタカーで出発し

宗像大社を目指す

この神社では

田心姫神(たごりひめのかみ)

湍津姫神(たぎつひめのかみ)

市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)

三姉妹の神様を祀っていて

それぞれ

沖津宮中津宮辺津宮の社がある

なので三カ所参拝が必要だけれど

沖津宮玄界灘に浮かぶ孤島

しかも女人禁制

というか神職以外上陸禁止のため

中津宮のある大島より遥拝することになる

まずは大島へ渡るため

連絡船の出る神湊港へ

駐車場そばに猫発見

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警戒してるかと思いきや

呼ぶとニャー

行ってきます

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天気よし

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この船でいざ大島へ

晴れてはいるものの

日本海の悪天候の影響か

けっこううねり高し

十五分ほどで大島着

船をおりてしばらくすると

島内を回るバスが来るので乗車

運転手さんによる簡単な案内の後出発

あっという間に

沖津宮遥拝所に到着

バスは十五分ほど後にまた来るので

その間に慌ただしく遥拝所へ

ここから沖ノ島が見えるのは

一年のうち三分の一程度とのことで

この日は快晴

運転手さんも見えるって言ったし!

という事で逸る心が

画面中央を横切るワイヤロープに

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石碑よりも目立つ標語に(出すって何の汗だろう)

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如実に表れております

で、沖ノ島の方向を拝み

見えた!見えてるよ!

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がしかし

あれだけ見えてたのに

写真では…(まあ望遠じゃないしな)

これでぎりぎり

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人間の目って不思議だねえ

水平線に浮かぶ沖ノ島

たしかにそこにあるんだけれど

この世とあの世の間あたり

ある、とない、の境界線に

見えていた

 

戻ってきたバスに乗り

港のそばまで行き

次は中津宮

こちらは山の中腹にあり

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振り返ると

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というわけで参拝を済ませ

再び船に乗って

車で辺津宮を目指す

しかし昼ごはんまだ

道の駅むなかたへ

食堂大混雑のため断念

弁当も売り切れ

近くの食堂に入るも

かなり待たされ

あああ

これでは神宝館を見る時間がなくなる

かなり焦りながら

辺津宮到着

本殿すっとばして

先に神宝館へ

ここには学術調査で収集された

沖ノ島の出土品八万点を収蔵

その一部を展示している

繊細なつくりの金の指輪とか

金銅の豪華な馬具とか

誰にも触れられず

島に眠っていた品々

おっと壁面には藤原新也の撮った

沖ノ島の写真が

サインも入ってるよ

昨夏の東京での展覧会に行きそびれた人は

是非こちらへ

というわけで

ようやく気を落ち着けて

本殿参拝

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本殿から更に奥にある

高宮祭場は

もともとの参拝場所

そこには何もなくて

何もないことの大切さが

伝わってくる

 

というわけで

本日のミッション完了

レンタカーを返し

山口の湯田温泉へと移動

駅から徒歩圏内の温泉街

ガストをはじめ

飲食店充実

炭焼きハンバーグの店で夕食となりました

明日は少し戻って

関門海峡を目指すよ