読書

完結して一気読み

三連休ですが 自粛要請もあったりして でも天気もいいし 皆さん出歩いてますね 歩く、というより 車が多いよ 軽く渋滞するほど もう家にいるの疲れた~って感じか 近所を歩いてても ファミレスとか のきなみ賑わってるし さて 歩きついでに書店に寄り 萩尾望…

イン・ハー・シューズ歴史版

AさんとBさんの間で起きた事について Aさんが語ることと Bさんが語ることが ずいぶん違う いわゆる「見解の相違」という奴だが AさんとBさんが個人ではなく 「民族」であった場合 話のスケールはかなり大きくなる しかもAさんの声がやたらとデカく Bさんの声…

貧困を「見物」する

正月は主に眠ることに費やし 最近ようやく読書 で、手にとった ダレン・マクガーヴェイ「ポバティー・サファリ」集英社 タイトルだけ見たら 何のこっちゃ、だが サブタイトルは 「イギリス最下層の怒り」 という事で貧困問題 イギリスはスコットランド、グラ…

生きてるって事は

暑・・・ 判ってます 暑さ寒さも彼岸まで まだお彼岸じゃないからね 百日紅が咲き 萩が花開き でも彼岸花はまだ見てない まあいいわ三連休だし というわけで読書 星野源「よみがえる変態」文藝春秋 この人のことだから タイトルからして「蘇る金狼」起源じゃ…

シベリアのミステリー

暑さを忘れる手段として 寒い本を読む ドニー・アイカー「死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相」(河出書房新社) 1959年、ソビエト連邦時代のロシアで起きた 冬山での遭難事故 場所はシベリアの入口、ウラル山脈 物理的に極寒なのは…

「カリ・モーラ」

帰省ラッシュたけなわのようですが 今週は一日だけ出勤 ここで一週間まるまる休みにして 社員に楽しい思いをさせたくないのが うちの社長という人なんだわ というわけで こういう時は 上には上、の逆バージョン もっとどうしようもない奴の話を読むぜ トマス…

美意識過剰

猛暑日って奴が続いております しかしまあ 湿度ばっかり高くて気温はさほどでも なんて天気よりは このように節操のない暑さの方が好ましく 死んだように静まり返ってる 真昼の通りを歩くのも そう嫌いではない で 帰宅してゆっくり読書 金子國義「美貌帖」(…

栗本薫と中島梓

あら 気がつくと世間は夏休み 昨年の猛暑が記憶に新しく 今年の暑さの緩やかさに まだ夏も序の口 みたいに思ってました でも今週からどーんと来るみたいね 久々に遠出もしない週末で 本でも読むかと 里中高志「栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人」早…

SWITCHとか大阪とか

ようやく梅雨入りしたと思ったら もう7月じゃないの 九州じゃずいぶん降ってるようで 昨年のことなど思い出し 皆さんどうかご無事で なんか色々忙しいうちにも SWITCH7月号は届き 付録のポスターはちゃんと筒状に巻かれて無事 表紙の写真なのね 吉井さんと…

「獣でなぜ悪い」

園子温という映画監督の作品を 一本も見たことがないくせに インタビューなんか読んでると 面白い人だ、と思うので 読んでみました 「獣でなぜ悪い」(文藝春秋) 腰巻には「R-18の自由論」とある通り 自由について語った本だけど やっぱり映画監督になる…

ようやく騎士団長

村上春樹の「騎士団長殺し」(新潮社) ついに文庫化されたので ようやく読んだ 経営戦略なのか 一部と二部を二か月に分けて出版するというあざとさ あたしゃまとめて読むんだよ! というわけで 全部出るまで待ったよ それが4月初めのこと そう、今ちょっと…

声高にアレを語る

このタイトルは反則だと 感じる人もいるであろう 岩波書店「ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい」武田雅哉 編 その名の通り 一冊まるごと、おっぱい本 図版も豊富 ただし 版元からも判るように、学術書 冷静に、かつ愛をこめて 我が国を始め、中国やヨーロッ…

そして武侠小説

年明けいきなり西部劇を読み これは日本でいえば時代小説 ということは 中国なら武侠小説 という流れで 読んでみました 金庸著 岡崎由美 監修 小島早依 訳「碧血剣(全3巻)」(徳間書店) いや~面白かったよ 時は明末 讒言により皇帝に父を殺された主人公…

なぜか西部劇

正月休みに読書でも という事で買った文庫が エルモア・レナード著 村上春樹訳「オンブレ」新潮社 なんと西部劇ですよ 書評がけっこうよかったので さくっと読むかと さくっと・・・ いかなかった というか 西部劇の世界観みたいなもんを すっかり忘れ果てて…

回顧しまくる新年

新しい年になりました そして平成はあと四か月に ほぼ寝正月でだらだらと過ごした私 大晦日より 紅白をBGMに読みふけったのは 「MUSIC LIFE Presents クイーン<シンコー・ミュージック・ムック>」 「ボヘミアン・ラプソディ」特需ですっかり沸いてる クイ…

コサックの少年

ネットのニュースで ビクトル古賀の訃報を伝えていた 格闘技の世界では サンボの達人として レジェンドらしいが 私は格闘技には疎い なのに何故、彼を知っているのかというと 彼の少年時代に関する本を 読んだことがあるから 「たった独りの引き揚げ隊 10歳…

「火の鳥」読みまくり

11月3日は 手塚治虫生誕90周年だったそうで Yahooじゃ太っ腹に 手塚作品読み放題 などという企画をぶち上げてくれて 読みましたよ 「火の鳥」を 未読だったり 記憶がおぼろだったりする 「生命編」「異形編」「太陽編」と読み進め よく憶えてる「望郷編」…

脱・日本社会

通販やら パソコンのサポートやらの コールセンター 本社所在地にあると思ってたら 実は随分離れた場所にあったりする それどころか 海外にもあるんですよ たとえばタイのバンコク といっても 電話がかかってくるのは 日本からなので 働いている人は日本人 …

「最後の馬賊」

モンゴル この言葉を聞いて連想するもの 白鵬あたりの力士たち チンギス・ハン 草原 遊牧民 そういう漠然としたイメージか? さてそのモンゴルの歴史 特に現代史となると …よく判らんな という人が多いのではないかと 世界地図を見ると ロシアの南にモンゴル…

彼岸花

毎年思うんだけど 彼岸花って必ず お彼岸に咲くね だってそういう名前だもん と言ってしまえば 身も蓋もないが 不思議なんですよ 桜の場合 開花日は毎年変わるのに 彼岸花はひたすら、黙々と お彼岸に開花し続けるから 「冷夏だったので早めに咲いたよ」 な…

歩くこと

昼休みアウトドア派の私だが ハイキングやら登山やら一切しない にもかかわらず そういう関係のドキュメンタリー番組などは好きで 要するに楽して気分だけ味わいたいという まあ最低野郎だな というわけで手に取った ロバート・ムーア「トレイルズ 「道」と…

「香港への道」

三連休で 大きな予定がないと ついうっかり読書三昧で終わりそうに ということで 西本正/山田宏一・山根貞夫「香港への道 中川信夫からブルース・リーへ」(筑摩書房) 1940年代、満映の養成所からキャリアをスタートした カメラマン(本文中では「キャメラ…

ゆるふん

NHKスペシャル「ノモンハン 責任なき戦い」を じっくり見たよ 関わった人々の証言がことごとく 責任転嫁と自己弁護で 後には脱力感しか残らないんだけど その脱力感をもたらす理由が 組織というものは 今も全然変わってないし、という うすら寒い事実だった…

「狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ」

夫の浮気が発覚し ブチ切れた妻が心を病む 妻の狂気に苛まれ 自らも極限まで追い詰められる夫 そして二人は一緒に精神病院へ 島尾敏雄の私小説「死の棘」について 読んだことのない私は 大体こんな内容だと把握している 夫の浮気云々については まあそう珍し…

「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの挽歌」

「満洲国」 この名を目にして連想する言葉 ラストエンペラー 開拓団 李香蘭 満鉄 ソ連軍侵攻 人それぞれとは思うが そこに大学が作られていたとは 知らなかったよ 三浦英之「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの挽歌」(集英社) この本で語られる建国大学と…

「大奥の女たちの明治維新」

「大奥」に駄作なし 万が一、色紙に一筆などと頼まれたら この言葉を書きたいと そう思うほどの 私は「大奥」好きである といってもシステムそのものではなく ドラマ、映画で タイトルに「大奥」と入っていれば これはもうほぼ100%楽しめる 男女逆転だろう…

「おとこのるつぼ」

群ようこ「おとこのるつぼ」(新潮社) 男という生き物について これでもか これでもかと その駄目っぷりを 憎しみを込めて ではなく 淡々とした筆致で書く ハゲに怯える 小さなプライドに固執 金に細かい いるよなあこういう人 読み進めるうちに 激しく頷き…

コスパ満点?

このようなものを いただいた というか 不要品を回収 BOOK1から3まで 力技で一冊に (いかにも外国人が書いたっぽい 一二三がいいですね) 背表紙に皺がないのは 分厚さに気力が萎えたか 一気読みしたのか ちょうど 風呂で読む本が切れていたので嬉しい それ…

「漂流」

土曜の出勤は 少しだけゆるい感じで 昼休みには コーヒーも飲みたいと思い ふだんあまり行かない カフェ系の店へ 12時15分ごろ入り パスタランチを注文し 雑誌など読みながら まったり過ごしていると まったり まったり… もう12時40分過ぎてるんですけど?!…

「星野源雑談集1」

世間一般の基準で言えば 今や超メジャーであろう 星野源 私の認識は 「恋ダンスの人」及び 「真田丸で家康の息子だった人」 (この時点で既に2016年のネタ) しかし先日ふと目にしたライブの映像で オープニングいきなり マリンバを演奏しながら セリから登…