また見てしまう

心待ちにしていた

午前十時の映画祭

ついに来たよ

時計じかけのオレンジ」が

そしてまた見てしまう

さすがに十回は見てないはずだけど

それに近い数字

しかもほぼ映画館

どんだけ・・・

好きなんです

 

はっきり言って

現実社会でこのように

残忍で反社会的な人など

一切関わりたくもないんだが

映画としては

ここまで魅力的な人間も珍しい

主人公アレックス

スクリーンの中で

これでもかと暴れまくる姿に

ああ~爽快だ

と思いつつ

五十年近く前の作品なのに

全く古さを感じさせないところが

恐るべし、スタンリー・キューブリック

 

この映画で描かれる数々の暴力に

嫌悪感を持つ人も多いとは思うが

それはうわべの問題

でもやっぱり声を大にして

この映画が好きだと叫ぶのは

勇気がいるねえ

 

ところで

いつの間にか本作はR-18に指定

私、はじめて見たのは14歳でしたが

当時このような制限はなく・・・

いやー助かった

しかしR-18になったおかげで

昔は目障りだった

「見せてはいけない部分」を隠す

黒い丸が全て消失

ああすっきりした

やっぱり見えてる方が自然ですから

 

いくらでもビデオで鑑賞できる時代に

なぜここまで映画館にこだわるかというと

やはり

タイトルが出た後いきなりの

アレックスのアップ

片方だけのつけまつ毛

その目に宿る

不穏な精神の滾るさまは

スクリーンでこそ堪能できるもの

 

それにしても

長い年月のうちに

すっかりアレックスよりも

年上になってしまい

さすがに「更生しろよ!」と

思わでもない

頭は悪くないんだからさ、とか・・・