再び海底へ

OSKの「海神別荘」を見たのが7月

そして

いま再び海底を目指し

劇団四季「リトルマーメイド」を

見てきました

十年以上前の「ライオン・キング」以来

久々の劇団四季

そして初めての大阪四季劇場

平日の昼間っから

仕事を休んで

ざま見ろ感と

すいませんねえ、みなさんお仕事中に

的な後ろめたさ

・・・など吹っ飛ばす勢いで

そこは別世界だった

 

この舞台を見たかった理由のひとつが

海中感をかもし出すための人魚の髪型

パイロンをかぶってるかのように

逆立っとるがな!

一歩間違えば、滑稽にすらなりそうな造形が

絶妙のバランスでOK

そして色鮮やかな海藻や魚たちと

フライング技術を駆使した

人魚たちの動きを見るうちに

こちらも海底深く潜ってゆくのです

一方

海の上は二次元グラフィック的世界

王子の住むお城のセットが

本のようになっていて

ページを繰るごとに

場面が転換するのも面白い

 

ヒロイン、アリエルは

歌声も素晴らしく

キュートな魅力満載なのだけれど

私はやはり

アースラの見事な悪役ぶりを称えたい

こういう作品は

悪役が主役に負けない存在感を持たないと

何か薄っぺらい印象になってしまうところを

骨太でワイルド、かつ

そこはかとないユーモアを漂わせる

素晴らしい魔女でした

光るウミヘビさんもよかったわ

 

ま、元はディズニーアニメだし

おめでたい内容だし、と

気楽に見ていたにもかかわらず

中盤

アリエル、エリック、セバスチャン、トリトン

それぞれの心情を吐露した四重唱で

うっかり涙腺が緩んでしまった

危ない危ない

その後

シェフの登場により危機脱出

あとは一気にラストまで

あー楽しかった

 

ところで

エリック王子より

船長の方が男前で

いいんじゃないかと

これは個人の好みというか

年齢的な問題でしょうか

 

あとやっぱり気になるのは

ディズニー版がここまで有名になると

本家が忘れ去られ

アンデルセンの「人魚姫」は

ハッピーエンドだと思ってる子供が

増えやしないかと・・・

あれはあれで

いい話です