国民的〇〇

東山魁夷展に行ってきた

京都国立近代美術館

8月29日に始まったばかりだが

初の週末でもあり

人出を警戒(?)して10時頃に到着

それでもけっこう賑わってる

 

最初のコーナーはその名も

「国民的風景画家」

昭和20年代から30年代にかけての

風景画家としての地歩を固めた時期

日本のどこにでもありそうな

山と小川を描いた「郷愁」からは

「国破山河在」なものを感じる

続いては

北欧を描いた作品

なんかもともと体温が低そうというか

南というよりは北という作風なだけに

北欧の自然や白夜が合う

見ただけでこちらもクールダウン

次は

「古都を描く・京都」

やっぱり日本といえば京都だね、という感じで

描かれた京都のあちこち

街なかというよりは

少し外れた東山や北山の自然

習作もいいけど

さらっと描かれたスケッチが

これまたいいんです

一力茶屋の壁や、古道具屋

あぶり餅のあの店も

スケッチは展示替えがあるので

もう一回来ることにしよう

お次はドイツ、オーストリアの風景

なんか華やかになった、と思ったら

額縁もちょっと油彩向けのような

ゴージャス感のあるものが使われている

そして今度は

唐招提寺御影堂障壁画

鑑真ルーム(と勝手に命名)の襖絵ですね

この障壁画は

ずーっと前に現地で見たんだけど

本当に素晴らしくて

おまけにどうも唐招提寺では

鑑真和上 still alive 扱いで

その真摯な信仰心にも感じるところがありました

で、今回

その御影堂を忠実に再現(絵は本物、念のため)

柱や桟はもちろん、釘隠しや畳まで

思わず「上がって、ここでお薄でも…」

と言いたくなるほど

そして広がる揚州や黄山のパノラマ風景

一番好きなのは「濤声」という

海だけを描いた作品

画面右手から寄せて来る波の質感

その圧倒的なエネルギー

玄界灘は波が荒いよ~

そして最後は

晩年の作品

特定のどこかではなく

心の中にある風景の数々

しかしこの人は

一貫して同じ作風で進んできたのだなあ

それもまた

簡単なことではないと思う

 

金曜、土曜は午後9時まで開館なので

後期は遅めに行くつもり

出てきてたら夜、というのが

この展覧会には合っている

 

東山魁夷が国民的風景画家なら

国民的人気食はカレーか?

というわけで

お昼は河原町の「ケララ」でカレー

安定の美味しさ

ラッシーも忘れるな!

その後

ぶらぶら歩いて

お茶したいけど近くに店もないし

道に看板が出ていた

というだけの理由で

二条通り、ビル5階の「カヌレ」という店へ

なんと

けっこう賑わってる

その名の通り

カヌレを注文してみたら

売り切れたので

いま焼いてるとこ

という事でカヌレ待ち

焼きたてのカヌレに生クリームを添えて

うまかった

そうする間にも

次々とお客さんが入ってくる

人気店だったらしい

 

「1Q84」は984/1318