「カス」なのに

久々に友人と集まった午後

場所は伏見桃山

大手筋商店街の賑わいも変わらず

というか

賑わい過ぎて

ミスタードーナツドトールモスバーガーサンマルクもヴェローチェも

満席

ぷらぷら歩いて

ちょっと離れた

酒蔵エリアの店へ

ここは酒造会社の建物だったらしく

古い木造の落ち着く場所

酒樽に印をつける焼きごてとか

昔の道具も展示してある

コーヒーと一緒に

酒饅頭も食べ

積もった馬鹿話をひとしきり

あっという間に夕方となり

ついでに晩ごはん食べてくか

と歩きだす

ここは酒の街だけあって

日の暮れ切らないうちから

飲める店にはお客がいっぱい

ですが我々は酒は飲まず

定食屋さんへ

席につき

メニューを見ると

「季節限定 粕汁」の文字が

そうそう

大手筋の酒屋さんでも

酒粕が並んでおりました

定食メニューに200円プラスで

味噌汁を粕汁に変更できるというので

迷わず注文

出て来たのは

うちで飲んでるより

はるかに濃厚な一品

粕汁というよりも

ポタージュ、いや下手すると

カレーに近い濃度があり

一気に暖まった

名前は「カス」なのに

旨味が凝縮されてるのよねえ

「酒」と「粕」で

一粒で二度おいしい

日本酒以外にも

搾りかすを食べる酒ってあるんだろうか

ワインの葡萄とか

理屈ではおいしい

はず