ゴッホ展 

ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」京都国立近代美術館

初日ですがいきなり

外出のついでに行ってきた

12時前に到着

そう混んでもおらず

いい感じ

副題が示す通り

ゴッホの作品と

その制作にインスピレーションを与えたとされる

広重や北斎の浮世絵を併せて展示

十九世紀の「クールジャパン」が

どのように受け入れられたかを

知ることができる

そして

ゴッホに心酔した

日本人たちの

ゴッホ追体験ともいえる

渡仏を記録した

日記や葉書などの資料も多数

なので

出展総数のうち

ゴッホの作品が占める割合は

半分に満たないけれど

存在感は圧倒的

 

そこまで好きな画家じゃないわー

などと思っておりましたが

見るとやっぱり引き込まれる

熱量の大きさ

どれほど浮世絵に影響されたといっても

うねるようなタッチは常に存在し

ゴッホ自身である事をやめない

というか

本当にあのような

渦巻く点々のように

世界が見えてたんじゃないかと

思えてくる

 

彼はずいぶんと日本に憧れ

心を寄せていたけれど

その「日本」は

周囲とうまく折り合えず

居場所を求めて漂泊した彼が夢見た

この世のどこにもない場所

 

困難な人生が

作品に妙な「値打ち」をつけてしまうのは

今なお変わらず

「凄絶人生」という枕詞を伴えば

各界のアーティストが

少し有難味を増すマジック

私がそう好きじゃなかったのは

ゴッホにまつわる

イメージだったかもしれない