「唐代胡人俑」展を見に
これは中国は甘粛省
慶城県という場所で発掘された
穆泰という軍人の墓から出土したもの
埋葬されたのは唐代(8世紀ごろ)で
当時のこのあたりといえば
国際都市として栄えまくっていたので
現在の東京における
「やたら外国人が目につく」と同じ状況が
発生していたと思われる
その「外国人」こそ「胡人」と呼ばれる
死んでからもあの世で寂しくないようにと
お墓に入れる埴輪的な副葬品にももちろん
胡人の皆さんは多数参加
鮮やかな彩りのファッション
彫りの深い顔立ち
豊かな表情
躍動感あふれる造形
いるよなー、こんな人と
ついつい見入ってしまう面白さ
中にはヒョウの毛皮で作ったパンツ姿の人もいて
ヒョウ柄スパッツの大阪マダムの
源流を見た気がしました
人物だけではなく
馬や駱駝もすごいよ
人物像はちょっとデフォルメもあり
ゆるい感じの作りなのに
馬も駱駝も非常にシャープかつリアル
蘭州博物館の
燕を踏んでる馬にも負けない
緊張感があります
というか
なんでこんなに駱駝が目を剥いてるのか
不思議ではある
コブがぺこぺこだから
長旅の後らしいが
疲れとんじゃワレ~と
飼い主に反抗しているのか
そうそう
写真OK(フラッシュ厳禁)なのも嬉しいところ
私が気に入ったのは鷹匠さん
帽子も鷹という
若干コスプレの入ったファッションが良い
連携企画の「いまを表現する人間像」という展示と
常設展も見られて
楽しかったわ
そういえば
「いまを表現する人間像」で出品されていた
「美女と野獣」という作品
ワックスで作った若い女性の像に
フリーズドライで粉末にした
動物の血液を吹き付けて塗装(?)
いやたしかに
黒いけどどこか赤っぽい
変わった色だとは思ったんだけど
血液・・・
作者にはあまり会いたくない気がする