カレーうどん

しばらくぶりにカレーうどんの店へ

夏の間は白っぽい服が多く

「事故」を避けてご無沙汰していたが

九月に入って服の色も

カレーとの親和性が高くなってきた

この店には色んなカレーうどんがあるけど

私はいつも

カレーきつね

きつねといっても

普通のきつねうどんと異なり

油揚げは甘辛くない

いわゆる「きざみ」というか

「油揚げ・プレーン」の

三センチ幅ほどに刻んだのが入ってる

これがいいんですよ

最後までおいとくと

カレーとだしを全身に吸い込んで

お待ちしてます状態に

重要なのは

揚げの厚さ

厚すぎず、薄すぎず

中央にわずか二ミリほどの白い部分を残す

この余白がカレーに拮抗して

大豆の味を伝えるのである

うどんは少し細めで

柔らかいよ

そして九条ネギも忘れずに

 

というわけで

いただきます

といきたいんだけど

私は猫舌

あんかけ、かつスパイシー

こんな熱いものは勢いよくすすれない!

なので

一本ずつたぐります

何度も言うけど

うどんは柔らかいので

下手にやると切れる

慎重にベクトルの向きを考えつつ

引っ張り出し

もう一度つゆにひたし

食べる

けっこう辛いカレーと

かつおだしが絶妙

そしてカウンターの隣では

おじさんが

ざるそばのような勢いで吸い込んでる

熱くないのか?!

そのさまは

アスリートにしか見えない

こちらはゆっくりとうどんを食べ終え

いよいよ油揚げとご対面

「しゅんでる~」などと

どっかの女優みたいなことは言うまい

あーでもやっぱり絶妙

少しだけ残っただしを

ペットボトルに入れて持ち帰りたい

そんな誘惑を断ち切り

すみやかに立ち去る

ごちそうさま

また来ます