「漂うままに島に着き」

盆休みも終わり

正気に戻る頃合い

でもまあ週明けまでは

休みのノリでいいんじゃないの

というわけで

都会脱出もの

内澤旬子「漂うままに島に着き」(朝日新聞出版)

 

著者は東京で本を書いている方

癌になったり

身の回りの品を処分しまくったり

色々あったりするうち

都心での暮らしが息苦しくなり

地方への脱出を考える

しかし、どこへ

これまた色々

迷ったりためらったり悩んだりして

小豆島へと移り住む

そのドタバタの日々と

冷静な目での自分生活再検証

結果として

多くの人に支えられ

受け入れられて

大きな帆をふくらませた

新生活は前へと進んでゆく

 

思うにこの方

自分で考えているよりもずっと

社交的というか

真摯な態度で

相手に向き合う人ではないかと

そんな感じが行間から

にじみ出ている

 

しかし一般的には

田舎暮らしって

そう簡単なものではない

いわゆる「田舎」出身の友人は

「戻っても先がない

限界集落に近づいてる」

だそうで

難しいねえ

 

さて私の祖父母は

しまなみ海道のとある島の出身

DNA的には半分瀬戸内

そのせいなのか

太平洋より

瀬戸内海の

のどかな風景に心安らぐ

いいとこですね