「欲と収納」

何となく読んでみた

群ようこ「欲と収納」KADOKAWA

裏表紙に

「報復絶倒の文庫書下ろしエッセイ」とあるけど

むしろ若干こわい

 

長年のうちに色んなものが溜まって

家の中がギュウギュウに

いい加減「断捨離」せねば

そんな話はそう珍しくもないが

この本の場合

その対象に着物(およびそれに付帯するもの)という

かなり高価なアイテムが含まれているのが特殊

しかも追い打ちをかけるように

母親に買ってあげた着物が大量に

その大半がカビた状態で送られてくるという

ほとんどホラーな展開

笑えないよ・・・

私ならこれを機に母親と絶縁

というか

着物を何着も買わされた時点でどうにかなってる

もちろん著者も怒ってはいるのだ

でも筆致はあくまで淡々と

 

着物に関しては二章を割いただけで

他にもキッチン用品とか本とかの話はあるんだけど

着物のインパクトが大きすぎて

あとは普通の事というか

「あるよね~」ぐらいに感じてしまう

 

奥付を見たら

四年ほど前に出た本らしいが

出版後三か月で五刷

実家片付け問題とか

色々話題になってる昨今

やっぱりこの本のテーマが気になる人は多いらしい

 

私も

うかつに物は増やすまいと思っていて

ちょっとした大物(といっても数千円)を買う時は

「喉から手が出るほど欲しいか」

というのを判断基準にしている

それでも本やなんか

知らない間に増えてるんだわ

やっぱり笑えない