コナン、内藤さんの方

コナンに関する本を読んだ

といっても名探偵ではなく

内藤さんの方

内藤湖南 近代人文学の原点」(筑摩書房

ああ、能書家で中国学者の、と

ざっくり分類していた、あの人

彼の学問的アプローチの形成された過程と

その特徴について

判りやすくまとめてある

特に面白いのが彼の「心知」という能力

すなわち研究対象である時代の精神を以て

その時代を語る

他者の立場でものを考える

異文化理解

著者は彼のこの力を培ったものの一つが

臨書であると考察

たしかに

人の書いた字を模倣するというのは

思いのほか、その精神に近づく作業かもしれない

もしかして湖南さん

FBIでプロファイラーになっても

かなり優秀だったのではなかろうか

ということで

湖南・ザ・グレートを実感させてくれる一冊