読書

「獣でなぜ悪い」

園子温という映画監督の作品を 一本も見たことがないくせに インタビューなんか読んでると 面白い人だ、と思うので 読んでみました 「獣でなぜ悪い」(文藝春秋) 腰巻には「R-18の自由論」とある通り 自由について語った本だけど やっぱり映画監督になる…

ようやく騎士団長

村上春樹の「騎士団長殺し」(新潮社) ついに文庫化されたので ようやく読んだ 経営戦略なのか 一部と二部を二か月に分けて出版するというあざとさ あたしゃまとめて読むんだよ! というわけで 全部出るまで待ったよ それが4月初めのこと そう、今ちょっと…

声高にアレを語る

このタイトルは反則だと 感じる人もいるであろう 岩波書店「ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい」武田雅哉 編 その名の通り 一冊まるごと、おっぱい本 図版も豊富 ただし 版元からも判るように、学術書 冷静に、かつ愛をこめて 我が国を始め、中国やヨーロッ…

そして武侠小説

年明けいきなり西部劇を読み これは日本でいえば時代小説 ということは 中国なら武侠小説 という流れで 読んでみました 金庸著 岡崎由美 監修 小島早依 訳「碧血剣(全3巻)」(徳間書店) いや~面白かったよ 時は明末 讒言により皇帝に父を殺された主人公…

なぜか西部劇

正月休みに読書でも という事で買った文庫が エルモア・レナード著 村上春樹訳「オンブレ」新潮社 なんと西部劇ですよ 書評がけっこうよかったので さくっと読むかと さくっと・・・ いかなかった というか 西部劇の世界観みたいなもんを すっかり忘れ果てて…

回顧しまくる新年

新しい年になりました そして平成はあと四か月に ほぼ寝正月でだらだらと過ごした私 大晦日より 紅白をBGMに読みふけったのは 「MUSIC LIFE Presents クイーン<シンコー・ミュージック・ムック>」 「ボヘミアン・ラプソディ」特需ですっかり沸いてる クイ…

コサックの少年

ネットのニュースで ビクトル古賀の訃報を伝えていた 格闘技の世界では サンボの達人として レジェンドらしいが 私は格闘技には疎い なのに何故、彼を知っているのかというと 彼の少年時代に関する本を 読んだことがあるから 「たった独りの引き揚げ隊 10歳…

「火の鳥」読みまくり

11月3日は 手塚治虫生誕90周年だったそうで Yahooじゃ太っ腹に 手塚作品読み放題 などという企画をぶち上げてくれて 読みましたよ 「火の鳥」を 未読だったり 記憶がおぼろだったりする 「生命編」「異形編」「太陽編」と読み進め よく憶えてる「望郷編」…

脱・日本社会

通販やら パソコンのサポートやらの コールセンター 本社所在地にあると思ってたら 実は随分離れた場所にあったりする それどころか 海外にもあるんですよ たとえばタイのバンコク といっても 電話がかかってくるのは 日本からなので 働いている人は日本人 …

「最後の馬賊」

モンゴル この言葉を聞いて連想するもの 白鵬あたりの力士たち チンギス・ハン 草原 遊牧民 そういう漠然としたイメージか? さてそのモンゴルの歴史 特に現代史となると …よく判らんな という人が多いのではないかと 世界地図を見ると ロシアの南にモンゴル…

彼岸花

毎年思うんだけど 彼岸花って必ず お彼岸に咲くね だってそういう名前だもん と言ってしまえば 身も蓋もないが 不思議なんですよ 桜の場合 開花日は毎年変わるのに 彼岸花はひたすら、黙々と お彼岸に開花し続けるから 「冷夏だったので早めに咲いたよ」 な…

歩くこと

昼休みアウトドア派の私だが ハイキングやら登山やら一切しない にもかかわらず そういう関係のドキュメンタリー番組などは好きで 要するに楽して気分だけ味わいたいという まあ最低野郎だな というわけで手に取った ロバート・ムーア「トレイルズ 「道」と…

「香港への道」

三連休で 大きな予定がないと ついうっかり読書三昧で終わりそうに ということで 西本正/山田宏一・山根貞夫「香港への道 中川信夫からブルース・リーへ」(筑摩書房) 1940年代、満映の養成所からキャリアをスタートした カメラマン(本文中では「キャメラ…

ゆるふん

NHKスペシャル「ノモンハン 責任なき戦い」を じっくり見たよ 関わった人々の証言がことごとく 責任転嫁と自己弁護で 後には脱力感しか残らないんだけど その脱力感をもたらす理由が 組織というものは 今も全然変わってないし、という うすら寒い事実だった…

「狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ」

夫の浮気が発覚し ブチ切れた妻が心を病む 妻の狂気に苛まれ 自らも極限まで追い詰められる夫 そして二人は一緒に精神病院へ 島尾敏雄の私小説「死の棘」について 読んだことのない私は 大体こんな内容だと把握している 夫の浮気云々については まあそう珍し…

「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの挽歌」

「満洲国」 この名を目にして連想する言葉 ラストエンペラー 開拓団 李香蘭 満鉄 ソ連軍侵攻 人それぞれとは思うが そこに大学が作られていたとは 知らなかったよ 三浦英之「五色の虹 満州建国大学卒業生たちの挽歌」(集英社) この本で語られる建国大学と…

「大奥の女たちの明治維新」

「大奥」に駄作なし 万が一、色紙に一筆などと頼まれたら この言葉を書きたいと そう思うほどの 私は「大奥」好きである といってもシステムそのものではなく ドラマ、映画で タイトルに「大奥」と入っていれば これはもうほぼ100%楽しめる 男女逆転だろう…

「おとこのるつぼ」

群ようこ「おとこのるつぼ」(新潮社) 男という生き物について これでもか これでもかと その駄目っぷりを 憎しみを込めて ではなく 淡々とした筆致で書く ハゲに怯える 小さなプライドに固執 金に細かい いるよなあこういう人 読み進めるうちに 激しく頷き…

コスパ満点?

このようなものを いただいた というか 不要品を回収 BOOK1から3まで 力技で一冊に (いかにも外国人が書いたっぽい 一二三がいいですね) 背表紙に皺がないのは 分厚さに気力が萎えたか 一気読みしたのか ちょうど 風呂で読む本が切れていたので嬉しい それ…

「漂流」

土曜の出勤は 少しだけゆるい感じで 昼休みには コーヒーも飲みたいと思い ふだんあまり行かない カフェ系の店へ 12時15分ごろ入り パスタランチを注文し 雑誌など読みながら まったり過ごしていると まったり まったり… もう12時40分過ぎてるんですけど?!…

「星野源雑談集1」

世間一般の基準で言えば 今や超メジャーであろう 星野源 私の認識は 「恋ダンスの人」及び 「真田丸で家康の息子だった人」 (この時点で既に2016年のネタ) しかし先日ふと目にしたライブの映像で オープニングいきなり マリンバを演奏しながら セリから登…

「個人全集月報集 武田百合子全作品 森茉莉全集」

痛ましい事件に関する本など読むと その反動で 自分にとってのユートピア的な本に逃避し バランスをとったりする というわけで 講談社「個人全集月報集 武田百合子全作品 森茉莉全集」 文庫なんですけど 全253ページなんですけど 本体価格1600円というお値段…

「レベレーション(啓示)3」

早いものでもう大晦日 この一週間は本当に疲れたぜぇ もう冬休みで通勤電車もガラガラなのに 28日大掃除(イエモンの「メカラ・ウロコ」も参加できない) さらに29日も「残務整理」の日として フルに仕事 そして最後の週は 連日1-2時間のサービス残業…

アリクイと震災と落語家と

またしても雨の週末 先週は雨の中 色々と雑用に追われたものの 今週はそうでもなく ジムの帰りに図書館に寄り 本ばっかり読んで過ごす 松原卓二「ミナミコアリクイ」イースト・プレス まるごと一冊ミナミコアリクイの写真集 何でしょうね この動物のなごむた…

「大乗経典の誕生」

ヨーロッパに住む友達が 何年かおきに 「現地の友人がそっち行くんでよろしく」 と言ってくるので そういう時は 京都の貴船神社へ連れてゆく 手軽に行けるのに 人里離れた感が強く ジャパニーズマインドを味わうのにいい場所 そう思っていたのが 数年前に行…

「アーティストが愛した猫」

洋の東西を問わず 猫とアーティストは相性がよいらしい というわけで 写真というメディアが誕生した十九世紀から 今の時代までの 画家、作家、写真家といった さまざまなアーティストと 彼らの飼い猫のポートレートをまとめた 「アーティストが愛した猫」(…

モンティ・パイソンと「いやげもの」

1969年よりイギリスで放送された コメディ番組「モンティ・パイソン」 笑いの歴史はきっと 「モンティ・パイソン」以前/以後で区分されるであろう エポックメイキングな作品 最近読んだ 「モンティ・パイソンができるまで ジョン・クリーズ自伝」(早川書房…

噂のもこみち

朝の情報番組はNHK派 民放派の知人よりかねがね 「もこみちの料理がヤバい」 そう聞かされてきた 「オリーブオイルもだけど、塩が多すぎるんじゃない?」 一度見なければと 思っていた矢先 図書館でこんな本を発見 「MOCO’Sキッチン 新レシピコレク…

「漂うままに島に着き」

盆休みも終わり 正気に戻る頃合い でもまあ週明けまでは 休みのノリでいいんじゃないの というわけで 都会脱出もの 内澤旬子「漂うままに島に着き」(朝日新聞出版) 著者は東京で本を書いている方 癌になったり 身の回りの品を処分しまくったり 色々あった…

「赦す人」

カバーが駒を並べた将棋盤で その上に白黒の写真が三枚 おまけに著者が大崎善生とくれば ああこりゃ「聖の青春」系統の そう思う方も多いであろう 「赦す人」(新潮社) たしかに評伝ではあるが 語られているのは棋士ではなく SM界のレジェンド 団鬼六 あ…