七夕

何年か前の今ごろ

親戚に会いにいった

彼女の家は書道教

季節柄

庭に笹が飾られ

短冊が結ばれている

どれどれ皆さん

どんな願いごとを

「サッカーがうまくなりたい」

「勉強をがんばる」

子供のまっすぐな願いごとに混じって

大人のかた

「会社が爆発しますように」

あなたの願いが

ダイナマイト

 

だるまさんがニャー

昼休み

細い路地の先に

見知らぬ野良猫発見

黒白の若い猫

距離は5メートルばかり

ちと遠い

警戒しております

こっちが詰めると

同じだけ引く感じ

ここはひとつ

だるまさんがころんだ方式で

いったん身を隠す

 

だるまさんがころんだ

 

覗いてみると

近づいてきたよ

ではもう一度隠れます

 

だるまさんがころんだ

 

1メートルまで来た

さらにもひとつ

 

だるまさんがころんだ

 

すぐそこまで来た

緑色の目がきれいな

まだ子猫みたいな野良

しばらくにらみ合った後

そばのブロック塀に飛び移って消えた

 

追いかけると逃げるのに

習性とは不思議なものよ

たぶん猫本人も

な、なんかやめられん、と思いながら

近づいてくるんじゃないかと

 

 

 

 

 

 

たぶん、取り立て

うちの会社を十年以上前に退職した

面識もないAさん

彼あてに、たまに

本当に、たまーに

でも、途切れることなく

電話がかかってくる

しかもその都度、違う会社から

〇〇ファイナンス

△△交易

✖✖プランニング

どうも、借金の取り立てっぽい

「Aという者は在籍しておりません」と答えると

あっさり切ってくれるけど

尚、社内では

Aさんは大阪湾に沈められたという事になってる

 

三年ほど前に辞めたBさんには

やっぱり、たまーに

URから電話がかかってくる

「Bという者は在籍しておりません」と答えると

「はあ~、そうですか」と

すごく残念そう

どうも、家賃を踏み倒して逃げたらしい

みんな、ちゃんと払ってちょうだいよ

こういう電話にかぎって

すごく忙しい時にかかってくる

 

 

それなりの理由

友達の職場は

隣県に本社がある

先日、全体会議というのがあって全員集合

夜は飲み会なので

宿泊先も会社が手配

彼女は家の都合で当日帰宅

週明け「泊まり、楽しかった?」と同僚にきくと

悪口大会になっていたらしい

ターゲットは本社にいる四十代女性Aさん

友達は電話ぐらいしか接触がないが

たしかに色々と細かい人という印象

でも我慢できないほどじゃないよ

あ~、だから度を越した職場の付き合いって苦手なんだよなあ

そう思いながら

何がそんなに問題だったの?ときいたら

トイレの後、流さない

・・・・

そりゃいかん!

 

この話を友人から聞かされ

どうにか好意的に考えてみた

実は水道代節約のため

家では数回まとめて流してる

その癖が職場でつい、とか

たった一度うっかりしていた事を

あたかも年中繰り返してるかのように言いふらされた、とか

実は他に犯人がいて

彼女を陥れようと

流さずにいる、とか

無理かね

いずれにせよ

些細な事だが、遭遇した時のダメージはけっこう大きい

それだけは確実

そして根本的な問題ですが

まさか大きい方じゃないよね?!

 

 

 

 

ファンクラブの名前が

知らぬ間に

イエモンのオフィシャルファンクラブの名前が決まってた

そういえばなんか

投票しろって言ってたよな

しかし

どの候補もなんか、イマイチなんだよな

とか思ってるうちに忘却

で、名前はBELIEVER.なんだそうな

あの、ダムを作る動物だね?

それはビーバー

私は「日本霊長類学会」がいいと思ってたよ

そんな候補はなかったが

さらに

年会費会員だとか

新たに金を使わせようとする計画が…

のせられそうで怖い

 

去年の今頃はツアー真っ最中で

楽しかったなあ(遠い目)

 

猫屋敷解体

心ひそかに「猫屋敷」と呼んでいた家

老朽化がはげしく空き家と思ってたら

人がいたりして

でもそれが猫にはいいらしい

住み着いているのは

黒猫だけど茶色になっている「にゃんこ先生」と

白地に黒の「にゃる」

この二匹は塀の上か門の上

あるいは屋根の上と

髙いところ専門

地上では見たことがない

ところが最近

猫屋敷の隣が更地になり

工事が嫌だったのか

二匹は長い旅へ

そして先日戻ってきたよ

せっせと写真を撮ってたら

六十代とおぼしき女性が

「猫はお好きですか?」と声をかけてきた

猫の保護活動をしてる人らしい

「あそこのお家が売られたんですけけど

持ち主の方が飼い猫を置いていかれるらしいんです

外の猫にも餌をあげたんですよね」

どうやら

にゃんこ先生たちは「外」の猫で

「中」にも猫がいて

しかもおいてけぼりらしい

家は近々解体されるらしく

女性はそれまでに猫を保護したいとの事

何も知らない

にゃんこ先生とにゃるは

猫屋敷のベランダで寛いでいた

にゃるようになるさと

思ってるのかもしれない

 

びわ

びわの季節だよ

この果物

たぶん来歴は古いんだろうけど

その分「いまどき感」がうすく

新品種が次々出て来る柑橘類や

年中勝負しているリンゴ

華やかなマンゴー

甘さ抜群のパイナップル

存在感のバナナ

こういったライバルたちの中で

昔ながらの甘さと香り

浮世離れした

旧家のお嬢様のような感じがする

売られていると

けっこうな値段がするところも

「わらわを誰と心得る?」との声が

聞こえてきそうだわ

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